絵画をインターネットオークションで落札。

テレビを観ていると鑑定番組が放送されていた。
依頼者が骨董品などを持ち込み、鑑定人に評価額を査定してもらう番組だ。
何気なく観ていると、番組に依頼者が登場。
その依頼者は友人に借金を申し込まれてしまい、断りきれずお金を貸してしまったようだ。
だがその後、友人から借金返済して貰えず何度か催促をしたところ、お金の代わりに絵画をくれそうだ。
それを今回番組に持って来たのだが、それがなんと300万円の鑑定結果。
依頼者は満面の笑みで帰って行った。
私は思った。
絵画と言うものは宝くじと一緒なのではないだろうか?
手に入れた当初は価値が無くても将来的に価値が上がってくる可能性がある!
こうしてはいられない!
私も絵画を手に入れよう!
そう思い、ネットオークションにて年代物でかつリーズナブルな出品物を一つずつ順番に探していった。
探すこと2時間。
1960年代のイタリアの画家が描いた風景画がなんと3万5千円。
迷わず入札した。
3日後、私以外の入札はなく無事落札する事に成功。
更に3日後には絵画が自宅に到着した。
白を基調とした現代的なカジュアルスタイルの寝室に、黄金の額縁にはめ込まれた古ぼけた絵画が飾られた。            ・・・・・。
後悔先に立たずとはこの事なのかと、先人の言葉の重みを噛みしめる。
しかし、20年後には数百万の絵画になると思えばかわいくてかわいくて愛でる気持ちになった。