レジ打ちのパートに応募してみて分かったこと

専業主婦になって10年。そろそろ子供たちも手がかからなくなってきたことだし、パートでもしようかなと思いました。
まずは手始めに家から一番近くにあるスーパーのレジ打ちパートに応募してみました。実は私、学生時代は優秀と言われなかなかの学歴の持ち主です。大学時代も遊ぶこともなくしっかりと勉強したおかげで就職もあっさりと決まりました。
何度もドラマや映画で舞台となっている華やかな世界で働き、私も相当チヤホヤされてこれまたあっさりと結婚、妊娠、専業主婦なんて王道を歩んできたつもりでした。
正直、スーパーのレジ打ちなんてこの私がする仕事ではないけど、やっぱり家から近いのが一番だし、この際仕方ないくらいの気持ちでした。

しかし、受験、就職、結婚、妊娠と順調にきた私は世の中の本当の恐ろしさを全く知らなかったのです。

パートの面接を予約し、ドヤ顔で履歴書を差し出した私にスーパーの店長は一言「何時から何時まで働けますか?」
あら?履歴書の内容スルー???
え?だってこんなにキラキラして・・・いるのに・・・。

店長は更にもう一言「土曜日日曜日は働けますか?」

ようやく私にも分かりました。店長は私がどんな人で何ができる人なのかなんて全く興味がないのです。そんなことよりスーパーの忙しい時間にシ

フトに入れるかどうか、重要なのはそこだけでした。

学歴や職歴が通用しない世界では私は役立たず。私が現実を思い知らされた瞬間です。急速に自信を失った私はそれでもなんとか「子育てを優先しながら子供が学校に行っている時間だけ働きたい」と希望を伝えたところ、店長はあからさまにうんざりとした顔になりました。
その後、ご丁寧に「今回はご期待に沿えず残念です」とお前は必要ないという手紙が家に送られてきました。

この私が必要ないとお断りされた。この事実に打ちのめされた私はもう一度勉強を始めました。あの面接で私の中で働きたいという気持ちがはっきりとしてきました。これから何ができるのかわからないけど、やっぱりもう一度社会の中で輝きたい。何か役に立ちたい。この気持ちを大切に今日も私にできる何かを探しています。

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