息子の歯医者嫌いが直ったきっかけ

いまだに歯医者が苦手な私ですが、息子は私の遺伝子を受け継いでしまったのか、極度の歯医者嫌いでした。娘の方は平気なのですが、息子は歯科検診だけでも泣いて帰ってくるという有様だったのです。
当然、歯の治療ともなると我が家は一大事でした。
どんなに歯が痛くても歯医者に行こうとしない息子に妻は怒るばかりですし、息子も泣いてわめく一方でした。歯医者に通うのが苦手な私も、さすがに息子の歯医者嫌いには参っていました。

しかし、虫歯が進行して痛みが酷くなった息子は、泣きながらも病院に行くことを決意しました。ただ、以前通っていた歯医者には行きたくないと言ってきかないので、新しい歯医者さんを探すことになったのです。なんとかして息子の歯医者嫌いを克服させたい私は、何か良いアイデアはないかと考えていたのですが、偶然見た小児歯科の看板にヒントを得ました。その看板は、痛みとは無縁な印象を与えるものだったのです。

妻にもそのことを話し、早速、電話帳やネットで小児歯科について調べてみました。
すると、可愛いロゴマークを使っている歯医者さんも結構あったのです。
それを餌に、息子に「ここはあんまり痛くないみたいだよ」と言うと、半信半疑な表情をしながらも、「じゃあ行く」と言ったのです。

実際に行ってみると、歯医者さんの建物には可愛いロゴマークがありました。
その小児歯科の看板を見た息子の表情は、どこか安堵した風にも見えました。
いざ治療に入ると、やはり泣いてしまった息子でしたが、その歯医者さんには小さい子供もたくさん通院していたので、治療後は平気だという素振りを見せていました。

それ以来、その歯医者に通うのは平気になったようで、どうやら歯医者嫌いも克服したようです。
歯医者のイメージ戦略に脱帽したと同時に、息子が成長していく姿を見れたことにも親として大きな喜びを感じました。